ブラックフードで最も有名な料理といえば「イカ墨パスタ」です。しかし、よく考えてみたら「イカ墨パスタはあるのにタコ墨パスタがない」のはどうしてだろうと思いませんか?

全国のイタリアンレストランおよそ8000店の中に、タコ墨パスタはひとつもないんです。

イカ墨パスタ

取り出しにくさと1皿1万円

イカ墨とタコ墨で何が違うかというと、タコ墨は内臓の奥に入っているため、イカ墨に比べて非常に取り出しにくいということです。

また、イカとタコの墨の使い方の違いも大きく関わっています。イカ墨はドロッとしているので、イカが逃げるために吐き出した時に、ドロドロとした固まりとなっておとりになります。タコの場合は、薄くさらさらとした煙幕みたいな墨を吐き出し、相手に見えないようにするための墨になっているんです。

タコ墨は取り出しにくくサラサラしているうえに、値段も国産のマダコだと非常に高いために、通常でお店に出すメニューとしてはコストがかかりすぎるという理由があります。

そのために結局タコ墨パスタは、日本ではタコ墨パスタが出されていません。

デイゴケンイチデイゴケンイチ

墨が取り出しにくく値段も高額なタコ墨パスタは、割りに合わないんです。