コロッケとカントリーマアムと雪見だいふくは、一見何の関係もない3つの食品ですが、コロッケはカントリーマアムと雪見だいふくの弟分なんです。

コロッケは1980年代まで大量生産が不可能でしたが、ある機械の登場により一気に国民食となりました。

コロッケ

包餡機を使って全国に普及

コロッケの大量生産を可能にした機械は「包餡機」です。包餡機とは皮と餡に分かれている食品を自動で作る機械のことです。

元々は、1963年に大福用に開発されたのですが、月餅やまんじゅうなど他のお菓子にも転用しました。そして、1981年には”雪見だいふく”、1984年には”カントリーマアム”の製造に、1980年代後半からはコロッケにも使われるようになりました。

  • コロッケがカントリーマアムと雪見だいふくの弟分なのは、包餡機の使用が一番遅かったから

コロッケは手作りのため大量生産は不可能だったのですが、この包餡機を使うことで生産量が一気に拡大し、日本中に広まりました。

デイゴケンイチデイゴケンイチ

つまり、コロッケは雪見だいふく兄さんとカントリーマアム兄さんの弟分に当たるんです。

全国800種のご当地コロッケは、たった1軒の大阪の工場が製造している

いまや全国にあるご当地コロッケですが、たった1軒の大阪の工場で製造されています。しかも、この工場では合計800種類のご当地コロッケを製造しています。

通常、大手のコロッケ工場の場合、コストの問題で1万個以上でないと発注を受けません。しかし、このご当地コロッケを製造している「合同食品」では、最低500個からでも発注を受けているんです。

ご当地コロッケは具が奇抜な為、市場に出してみないとヒットするかわかりません。なので発注者にとって試し売りができるというのが大きなメリットなんです。