ソフトクリームのコーンは、アイスクリーム屋さんのうっかりで誕生しまいした。
それは1904年、アメリカのセントルイス万博での出来事で、当時ソフトクリームはまだ紙皿で売られていたんです。
ある日、とあるソフトクリーム屋さんが紙皿を切らしてしまって困っていたところ、隣のお店のワッフル屋さんが機転をきかせてワッフルを巻いて「これを皿の代わりに使いなさい」って貸してくれたのがはじまりだったんです。
苦肉の策だったワッフルコーンですが、これがソフトクリームによく合うと評判になりました。永遠の定番となったこの組み合わせは、ワッフル屋さんのアドリブで誕生したんです。
テレビ観戦の客に蕎麦屋さんが販売
「力道山人気」にいち早く目をつけたお店は”蕎麦屋”でした。
東京下町のお店が、お客さんを呼ぶため店内に「テレビ」を設置したんです。すると狙い通りお客さんは集まったんですが、プロレスの放送時間が夜の8時から9時頃だったため、夕食を済ませてるお客さんが多く、肝心の蕎麦がほとんど売れませんでした。
苦肉の策として、お店の人が「蕎麦を食べないならソフトクリームを」と言ったところ、これが美味しいとなって大ヒットしました。
当時、まだ知名度の低かったソフトクリームでしたが、力道山のテレビ中継目当てで集まったお客さんに、蕎麦屋さんが売り出すと大好評となり、これが大衆に広まるきっかけとなりました。
ちなみに当時の値段は1つ50円(現在の1000円くらい)でした。かけそばが1杯15円だったのを考えると高級品だったのですが、ソフトクリームは庶民の間に広がっていきました。