東京から飛行機でおよそ3時間、グルメや美容目的で日本人も多く訪れる台湾ですが、実は知られざる絶景スポットも豊富にあります。

台湾はユネスコに加盟していないので有名な世界遺産がありません。しかし、世界遺産にはなっていない知られざる絶景がたくさんあります。

世界遺産登録ゼロのため、絶景目当ての観光客は少ない台湾ですが、あと数年しか見られない絶景があるのでオススメです。

クイーンズヘッド

女王クレオパトラのような岩

あと数年しか見られない絶景があるのは、台湾最北部にある「野柳地質公園」です。そこには大きいキノコ状の岩がゴロゴロと立ち並んでいます。これは、1000万年におよぶ浸食や風化によって生み出された非常に珍しい光景なんです。

近くでよく見てみると、その正体は数千万年をかけて砂が積み重なった”堆積岩”です。しかし、場所によってはその表情や質感も全くの別物になります。

例えば「キャンドル」のような形をした岩や「アイスクリーム」に見える岩まで、園内にある岩は、人の手がいっさい加えられていない自然の芸術品になっています。

その中で、あと数年しか見られない絶景とは「クイーンズヘッド」と呼ばれる古代エジプト女王クレオパトラの頭の形をした岩のことです。

風化で首が細くなる

現地では”イギリスのエリザベス女王が王冠を被っている姿”のようとも言われています。それがあと数年で女王の首が折れてしまう可能性があるんです。

女王の首にあたる部分が、雨や風による自然風化のため首の部分が毎年2㎝ずつ細くなっています。50年前に200㎝以上あった首まわりが126㎝まで細くなってしまっているんです。

今のままのペースで細くなり続けると、あと数年で折れてしまう可能性があります。

風化を止める手段はまだ見つかっていません。2012年に台湾大学がナノ技術を使った保護方法の研究をしているのですが、現在のところ具体的な効果は出ていません。

デイゴケンイチデイゴケンイチ

保存の手立てが見つかっていない台湾の絶景、見に行くなら早めに行くのがオススメです。