ほかほかのコタツに入りながらみかんを食べるというのは冬の風物詩ですが、みかんには夏みかんもあります。甘夏や夏だいだい等は初夏の5月頃から旬を迎えるのですが、夏みかんは冬に収穫します。

夏みかん

冬に収穫して減酸するから美味しい

夏に食べる夏みかんの酸度は1.3度くらいですが、収穫したばかりの夏みかんの酸度は1.82度になります。これはレモンの酸度に近い数値なので、かなり酸っぱい数値となります。

収穫された夏みかんは、自分の身を守る生存本能によって果実に含まれたクエン酸を消費します。数か月間寝かせる減酸で、旬を迎える初夏には酸度が下がり、程よい酸味が夏みかんの甘さを引き立てるんです。

もし、夏みかんが旬の初夏まで樹になったままだと、春先に夏みかんの樹が芽や花をつけるために、たくさんの栄養分が必要になるため、水分や栄養分が吸い取られてしまい、実がスカスカになってしまいます。

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夏みかんを冬に収穫するのは、美味しく夏みかんを食べることができるように、減酸するためだったんです。