2007年にシドニー大学で発表された研究によると、ケガの予防のため運動前に行なうストレッチは意味がないという結果になっています。
効果ナシ&記録が落ちたという結果も
ストレッチには静的ストレッチと動的ストレッチという2つの種類があります。静止して筋肉を伸ばしっぱなしにするのが静的ストレッチで、動かしながら伸ばすのが動的ストレッチとなります。
どちらのストレッチも関節の可動域を広げたり、血流を良くする作用はあります。しかし、筋肉は一種のゴムのようなものなので、これから筋肉を使うのにギューっと伸ばしても何も良いことはありません。なのでケガ予防にはならないんです。
ケガの予防どころか瞬発力系の運動だとジャンプ力が落ちたり、短距離走のスピードが落ちたりと静的ストレッチを行ったことによって記録が落ちたという論文もあります。
大事なことは、運動前に体温を上げることで体温が上がっている状態で伸ばすことは意味があります。
デイゴケンイチ
運動前のストレッチは、動的ストレッチが効果的です。逆に静的ストレッチは、運動後やお風呂上りに行うと効果があります。