2年後の2020年に開催される東京オリンピック。選手村で美味しい国産牛を一流アスリートにも食べてもらいたいところですが、今のままでは選手村の食事に国産牛を使うことができないかもしれないんです。

日本の牛肉といえば、世界でも人気の高い一級品で高品質で美味しい肉と評判です。

東京五輪選手村

東京五輪の選手村で国産牛が禁止の恐れ

どんなに国産牛の品質が高くても”世界基準”を取得しなければ選手村で出せません。その基準を「アニマルウェルフェア」といいます。

オリンピックの選手村で使う食材には、国際的な調達基準が定められており、その軸となるのが「アニマルウェルフェア」という動物にストレスを与えない飼育方法です。その基準を満たしていないと、いくら高品質な日本の牛肉でも、選手村の食材として使うことができないのです。

日本では、柵で牛を守り、エサや衛生面など飼育環境を管理することで世界屈指の高品質を誇っているのですが、ヨーロッパが中心となって定めた国際基準は放牧スタイルなんです。

オリンピック期間中に、選手村で必要な食糧は1500万食分といわれ、それに対して国際基準をクリアしている肉用牛の牧場は、全国でわずか7か所のみに留まっています。今のままでは国産牛の供給量が不足してしまいます。

デイゴケンイチデイゴケンイチ

日本では国を挙げて国際基準取得へ動いており、さらなる世界の評価を得る一つのチャンスになっています。