お好み焼き屋さんでよく見かける「生地が入った器」のサイズなんですが、ちょっと小さいと思いませんか?
具材の分量に対して器のサイズが合っていませんよね。
しかし、山盛りに入った具を小さいスプーンで混ぜなければいけないのにも理由があるんです。しかも、それは人間の心理を上手く利用した方法なんです。
器の大小で美味しさが激変する
全く同じ材料、同じ分量で器の大きさだけが違うものを用意してお好み焼きを作ってみたら、小さい器で作ったお好み焼きのほうがフワフワして美味しくなります。
- 小さい器で作ったほうが、お好み焼きに重要なフワフワ感が格段に出やすくなる
お好み焼きを焼くためには、粉が持っているグルテンが重要になります。
小麦粉に含まれるタンパク質が、他の食材の水分に反応して発生する物質がグルテンですが、グルテンは粘性を持った物質なので発生しすぎると他の食材に付着して固まってしまいます。
こうなると隙間に空気が入らなくなってしまい、ふんわり感のない硬いお好み焼きになってしまいます。
混ぜにくくしてフワフワに
グルテンを軽く抑えておくという事に小さな器の秘密があります。
わざと器を小さくしている理由は、生地を混ぜにくくして混ぜる時間が短くなるようにするためなんです。
混ぜる時間が短いとグルテンの発生を抑えた状態で焼き始めることができます。
つまり、小さい器は自然とフワフワのお好み焼きができるように誘導してくれているんです。
お好み焼きの小さな器は、なんと40年前からサイズが変わっていないんです。