ほとんどの瓶の底には覗いてみるとギザギザがあります。さり気なく施されているギザギザは、これがあるから瓶は私たちにとって欠かせない容器となっているんです。
瓶の底のギザギザは破損防止
工場で型取られた瓶は、ベルトコンベアーで運ばれるのですが、1500℃の高温で作られたガラス瓶は、柔らかくてもろい状態です。運ばれる時の小さな振動でも、瓶の底に傷が付いてしまいます。
瓶が割れてしまっては意味がありません。そこで開発されたのが”ギザギザ加工”だったんです。これを瓶の底に施すことで、接触傷がギザギザの先端だけに集中するので容器が傷つかずに強度を保つことができます。
- ギザギザの役割は破損を防止することで、この加工はナーリングと呼ばれています
このナーリングを施すだけでガラスの強度は約2倍にもなります。
デイゴケンイチ
ちなみにビール瓶に施されているザラザラの表面も、”梨地”と呼ばれるナーリングの一種になります。これは、出荷時に起こる瓶同士のこすれ合いによるキズ防止対策です。
鉛筆の形が六角形の理由
鉛筆の形が六角形というのも理由があります。
もちろん転がり難いというのも理由の一つなんですが、だいたい鉛筆を持つときは、親指、中指、人差し指の3本で持つことになります。3点で力をかけるので「3の倍数」のものが、ちょうど力を受け止めやすいからなんです。