過食を続けると胃が大きくなると思っている人は多いと思います。

しかし、「胃が大きくなる」ことは絶対にありえないんです。胃は筋トレのように筋肉を鍛えても大きくならないんです。

大食い

過食は満腹中枢の鈍化が原因

脳にある満腹中枢が麻痺することでおきるもので、胃の大きさは全く関係ありません。食べられる量を制しているのは胃の大きさでは無く、脳の満腹中枢が決めています。

胃から出る「レプチン」というホルモンの刺激を受けることで、人は脳で満腹を感じるのですが、過食が続くと脳がレプチンの刺激に慣れてしまい、満腹を感じにくくなるんです。

これが胃が大きくなったと感じられる現象なんです。つまり、食べられる量が増えたのは、胃が大きくなったからではなかったんです。

一般的な人と大食いの人は胃の位置が違う

人間の胃は、背格好が一緒であればほぼ同じ大きさになります。胃の伸縮性に個人差はありません。大食いの人の胃が大きいわけではないんです。

一般的な人は、ちょうどあばらの下くらいに胃があります。つまり、あばら骨や周りの臓器に邪魔されて、それ以上広がる事が出来ません。

一方、大食いの人の胃は骨盤の下あたりにあります。あばら骨の圧迫を受けずに締め付けられることがなく、腸を押しのけて膨張するため、たくさんの量を食べることが出来るんです。