ケーキに使う”いちご”と”大福”を組み合わせた斬新なスイーツが「いちご大福」ですよね。

いちご大福の歴史は意外と浅く、今から約30年くらい前に考案されたといわれていて、全国各地に”元祖”をうたうお店が多いのも特徴です。

ある和菓子屋さんでの誕生の背景には、おやつにでた”いちご”と”紅白餅”を同時に食べたところ、美味しかったので商品化したなんて話もあります。

いちご大福

あんこの糖といちごの酵母が反応

よくよく考えたら”いちご”と”あんこ”は、相性が悪そうな組み合わせなのにとても美味しいですよね。

いちご大福は実は発酵しやすい環境にあります。あんこの糖分で、いちごの皮に付着している発酵菌が増えて発酵しやすい状態になっています。

たまたま”いちご”というフルーツの表面には発酵菌がよくいるので、糖分を十分に与えられて密閉された状態が偶然に保たれているんです。

江戸時代、「大福餅」は違う名前だった

もともとは「鶉餅」や「腹太餅」といわれていた丸い餅のことでした。そして江戸時代によくあることなんですが、腹太餅の腹太の部分をひっくり返して太腹となり、大福のほうが縁起がいいということから「大福餅」になったんです。