1000年の都にふさわしい特徴的なネーミングも相まって、かっこたるブランドイメージを築く「京野菜」は、値段も一般的な野菜よりも高めの設定になっています。
京野菜の名は、食の都フランス・パリでも轟いていて、ヴェルサイユ宮殿でも栽培され美食家たちに愛されています。しかし、そんな京野菜の意味合いを多くの人が誤解しています。
実は”京都で作ればどんな野菜も京野菜”なんです。つまり、普通のきゅうりやにんじんも京野菜になります。京野菜の定義は意外と大雑把なんです。
京都で採れたらどんな野菜も京野菜
京都府内で採れた野菜は全て京野菜といっていいんです。
そんな大雑把な定義で定められた京野菜ですが、京都府は近年、京野菜のイメージを確立させるため「ブランド京野菜」という野菜のブランド化を進めていて、ブランド京野菜というワンランク上の京野菜として伝統的なものを扱い、20種類の野菜をブランド京野菜として認定しています。
- ブランド京野菜:京みずな、壬生菜、九条ねぎ、京たけのこ、賀茂なす、京山科なす、伏見とうがらし、万願寺甘とう、鹿ヶ谷かぼちゃ、えびいも、やまのいも、堀川ごぼう、京こかぶ、聖護院かぶ、聖護院だいこん、くわい、花菜、京夏ずきん、紫ずきん、金時にんじん
ブランド京野菜は様々な基準のもと定められていますが、特に大事なのが”イメージが京都らしい”ということです。
デイゴケンイチ
私たちが普段イメージしている京野菜は、ブランド京野菜のことなんです。
「小京都」と名乗るには京都の許可が必要
全国京都会議に加盟すると「小京都」と名乗る事ができます。
3つの基準があり
- 京都と歴史的な繋がりがある
- 京都に似た自然景観、佇まいがある
- 伝統的な産業・芸能がある
上記の基準を満たす必要があるんです。