2017年、アメリカのウースター大学で「人間の心臓は野菜から作り出せる」という衝撃の研究結果が発表されました。
ほうれん草から心臓を作る
ほうれん草の葉脈は人間の心臓の血管に非常に似ています。
その葉脈だけを残して葉などを全部とってしまうとセルロースという部分が残ります。セルロースは”植物の細胞を構成する食物繊維の一種”で人間の体に馴染みやすいので、そこに心臓の細胞を移植するとなんと増殖して機能します。
しかも、その葉脈に血液を流してみると5日後から脈を打ち始めて最長2週間動き続けてるという成果がでました。
きっかけはランチタイム
事故や病気で心臓に異常が生じた時、医療的に心臓の再生はかなり困難です。
なかでも心臓の血管を人工的に作るのは不可能に近いといわれてきましたが、ある研究者がランチを食べている時に、ほうれん草を見て葉脈の形が心臓の血管に似ているという発想からこの研究を思いつきました。
「ほうれん草の葉っぱの葉脈を心臓の血管に代用できないか?」という発想が大発見に繋がったのです。
デイゴケンイチ
ほうれん草といえば”ポパイ”のイメージが強い野菜ですが、ものすごい可能性を秘めた野菜だったんです。