日常生活で突然起きる「心停止」。

亡くなる人の数は1年間でおよそ7万人で、なんと1日あたり約200人にものぼります。

そこで1分1秒を争う心停止の時に有効な処置として使われているのが「AED」なんです。

AED生存率

AEDを使うと、使わなかった時よりも1か月後の生存率が約5倍にも上がるのですが、実はAEDは心臓を動かす機械ではないんです。

心臓を止めると心拍が正常に戻る

AED

「心停止」とは多くの場合、心臓が止まっているのではなく、心臓のリズムが乱れて細かく痙攣した”心室細動”の状態なんです。

心室細動の状態の時にAEDで電気的な刺激を与えると、一瞬心臓が止まってから自力で正しいリズムで動くようになります。

デイゴケンイチデイゴケンイチ

AEDは心臓を動かく機械ではなくて、乱れている心臓の動きを止める機械なんですね。

アンパンマンのマーチで心臓マッサージ

AEDが届く前に施されるのが「心臓マッサージ」です。

その心臓マッサージにはコツが必要で一定のリズムがあり、早くても遅くてもダメなんです。

心臓マッサージのリズムは1分間に100拍といわれていて「アンパンマンのマーチ」や「夜空ノムコウ」、「世界にひとつだけの花」がそのリズムになります。

いざという時に役に立つので、好きな曲を選んで覚えておきましょう。

白衣にピンク色が多い理由

白衣にピンク色が増えてきたのは、好みではなくて大切な理由があります。

そして、その理由は視覚的に柔らかく見えるからなんです。

患者は白衣を見ると、緊張して血圧の数値が上がってしまう「白衣高血圧」になるおそれがあり、患者の緊張を和らげる目的からピンク色の白衣が増えています。