テレビを見ながらスマホなんて今では当たり前の世の中ですよね。
実際、スマートフォンを所有している6割の人が「テレビを見ながらスマホを操作している」という調査結果があります。
SNSといえばメールよりも手軽に出来て今や生活に欠かせないアイテムですが、テレビを見ながら同時にSNSをしていると実は脳細胞を破壊していまいます。
その結果、脳機能が破壊されてうまく働かなくなると認知症と同じような状態になってしまうんです。
人間の脳は2つの事を同時に処理できない
テレビを見ながらスマホをいじるという行為は、同時に2つのことをするという意味で「マルチタスク」といわれています。
- テレビ+SNSの状態を「マルチタスク(多くの仕事)」
マルチタスクは2つの事を同時に処理していると思いきや、同時に進めているかのように思い込んでいるだけなんです。
テレビを見ている時は”言葉の理解をつかさどる領域「ウェルニッケ野」”が、スマホでメールを打っている時には”言葉の発信をつかさどる領域「ブローカ野」”が働いています。
- 同時に処理しているように見えて、秒刻みで能の領域を切り替えているだけ
一般的に「仕事を同時にできる人は優秀」だと思われていますが、実はこの時も脳の切り替えは行われています。
しかし、テレビを見ながらスマホでSNSをすることは、長時間脳の切り替えが瞬間に行われて、生活の中で習慣になってしまう深刻なマルチタスク状態なんです。
コルチゾールが脳を破壊する
このような生活を続けていると、人の脳の中でストレスホルモンの一種である「コルチゾール」という物質が増えます。
そしてコルチゾールは脳の情報処理をする領域を攻撃してしまうんです。
- 過度な脳の切り替えを続けているとコルチゾールが脳内に増加
- コルチゾールが脳細胞を攻撃して破壊
その結果、情報処理能力の低下を引き起こし、認知症と同じような状態になるおそれもあります。
特に女性は要注意
女性は左右の脳を繋ぐ脳梁が太いので、右と左の脳の情報交換が激しく行われます。
複数の事を同時に行う事には長けていますが、その分マルチタスクが男性よりも激しいため疲れやすくなっているんです。
なので、脳をより酷使している女性は男性よりも20分長い睡眠が必要になります。
さらに、寝る前にホットタオルなどで目を温めて、脳の疲労に直結する視神経の緊張をほぐすことも有効です。