「知識人たるもの辞書を読むのは当然」だという人もいると思いますが、そんな辞書と以外な関わりを持つのが歯磨き粉ホワイトチョコレートです。一見、何もなさそうですが「辞書を作るには、歯磨き粉とホワイトチョコレートの材料が不可欠」になります。

辞書

辞書の紙は薄いのに透けない

辞書の紙を作る時、材料に加えるのが炭酸カルシウムと二酸化チタンになります。炭酸カルシウムとは、歯磨き粉の研磨剤に使われるもので、二酸化チタンはホワイトチョコレートなどの着色料として使われています。

この炭酸カルシウムと二酸化チタンを材料として使用することで、薄くても透けない紙が実現しているのですが、この紙の成分に粒子の細かい材料を加えると、密度が高まり光の乱反射で透けにくくなるからなんです。

デイゴケンイチデイゴケンイチ

歯磨き粉とホワイトチョコレートの材料を使うから、辞書は薄くて透けないんです。

厚さ8㎝をキープする技術

現在の広辞苑が作れるのはこの技術のおかげになります。

実は広辞苑は片手で持ち運ぶことを考慮している為、厚さを8㎝以内に収めるという決まりがあります。初版から現在まで、掲載される言葉やページ数は増えているにも関わらず、厚さ8㎝を守るため紙を薄くし、進化してきました。

ちなみに通常のコピー用紙で辞書を再現すると、2倍の厚さになってしまいます。