急激に気温が下がり風邪をひきやすいこの季節、実は薬の正しい扱い方を知らず効果が減ってしまう恐れがあります。

薬の注意書きをよく見てみると「室温保存」と書いていたり「常温保存」と書かれていたりします。

薬の室温と常温の違い

かぜ薬

薬の「室温保存」と「常温保存」の違いですが、まず室温の定義は1℃~30℃までのことをいいます。市販品も薬局で処方される薬もそのほとんどが「室温保存」となっています。

一方、常温の定義は15℃~25℃までと決められています。

  • 常温は15℃~25℃と日本薬局方に明記

例えば小児用の咳止めシロップには15℃~25℃の「常温保存」のものがあります。

もし薬の温度管理を間違えてしまうと成分が変化してしまうことがあるので注意が必要です。

デイゴケンイチデイゴケンイチ

薬は室温保存は1℃~30℃で、常温保存は15℃~25℃で保管しないといけません。

殺菌と滅菌の違い

似てはいるけれど違いがよく分からないという言葉は他にもたくさんあります。

ハンドソープや石鹸などの表示にある「殺菌」とガーゼや綿棒などに表示されている「滅菌」などもそうですよね。

「殺菌」は全ての菌ではなくある特定の菌を殺すという意味なのですが、菌をどのくらい殺すかについては明確に決められていません。

明確な決まりがないため極端な話、菌を1%殺しただけでも「殺菌」といえます。

一方「滅菌」はほぼ全ての菌を死滅させるという意味になります。滅菌は菌の生存する確率が100万分の1以下と定義されています。つまりほぼ全滅の状態といえるのです。