都バスは大正13年に創業されると、昭和40年代には1日の平均乗客数が130万人を超え、日本の高度経済成長を支えました。およそ1世紀に渡って都民の足として活躍しています。

バスから聞こえてくる「プシュー」という音ですが、8割近くの人が「ドアが開閉する時の音」と答えているんです。

しかし、これは大間違いなんです。

ブレーキを離した時の音

プシュー音
多くの人が”ドアが開閉する時の音”と勘違いしている「プシュー」音の正体は、運転手がブレーキから足を離した時の音なんです。

普通乗用車のブレーキは、足で踏む力に油圧を加え、タイヤの内側から制動をかける構造になっていますが、バスなどの大型車は、車体が重く強力なブレーキが必要なため、エアブレーキと呼ばれる空気圧を使ったブレーキを採用しています。ブレーキをかけた時、圧縮した空気が送りこまれるので、乗用車の何倍もの力でタイヤの回転を止めています。

ブレーキから足を離すと溜まった空気が外に排出されるので、その時の音が「プシュー」音なんです。

エアブレーキはバスだけではなく、中型以上のトラックにも採用されています。

デイゴケンイチデイゴケンイチ

バスの「プシュー」音は、エアブレーキを離した時の音だったんです。