女性たちのオシャレの定番で、世界のセレブたちも愛用するバッグといえば「トートバッグ」です。

女性雑誌でよくブランドとコラボして付属としてもお馴染みですよね。今や女性のファッションアイテムの定番になっています。

そもそもこの名前を広めたのは、アメリカの「L.L.Bean」だといわれています。ちなみに”トート(tote)とは運ぶという意味なんです。

その特徴は

  1. 大きく開く口
  2. 荷物を入れやすい
  3. 丈夫な生地

上記の3点となっていました。

アメリカの家庭では、冷蔵庫に使う大きな氷を運ぶために、丈夫なトートバッグが用いられていました。

1944年にL.L.Beanが「ジーンズ・アイス・キャリアー」の名称で発売を開始しましたが、氷を運ぶ以外にも使う人がいたので、1965年に「ビーンズ・ポート・アンド・トートバッグ」に名称を変更したため、トートバッグという名称が一気に広まったといわれています。

しかし、L.L.Beanが氷を運ぶバッグを発売する23年前に、既に日本ではトートバッグの原点となるものが作られていたんです。

トートバッグ

底の穴は牛乳配達用

1921年(大正10年)には、日本でトートバッグの原点となるものが作られていて、底の部分には鉛筆が1本通るくらいの穴が開いていました。

これは「牛乳瓶」を運ぶために考案されたバッグでした。大正時代の牛乳瓶は強度が低く割れる事が多かったので、こぼれた牛乳が中に溜まらず流れ出るようにするために”底の穴”を開けていたんです。