刑事ドラマでもおなじみで実際の刑事も行っている捜査方法に「聞き込み捜査」があります。

しかし、このような聞き込み捜査は逆効果なんです。

証言を繰り返すと記憶にズレがでる

聞き込み

心理学に基づく説で、人の顔の特徴を言葉にするとそれ以外の部分の印象がぼやけてしまうというものがあり、顔の特徴を言葉にすると記憶がゆがむという心理現象を心理学の世界では言語隠蔽効果と呼びます。

例えば「鼻が高い」と特徴を言葉にすると、自分の中の「典型的に尖った鼻」を考えてしまいがちです。

つまり、聞き込み捜査を受けた目撃者が犯人の顔を正確に思い出せなくなるのです。最悪の場合誤認逮捕などの冤罪につながってしまうかもしれません。

ホワイトボードに相関図は絶対に書かない

刑事ドラマでよく「ホワイトボードに書かれた事件の相関図を見ながら会議をする」シーンがありますが、実際はホワイトボードに相関図なんて絶対に書きません。

  • 警察内部は報道記者や宅配業者など第三者が多く出入りするので捜査機密の相関図を大々的に掲示するのはNGです。

ちなみに刑事ドラマでこの相関図のシーンが出てくるのは物語の冒頭や終盤ですが、これは視聴者に関係性をわかりやすくするためのドラマならではの演出になります。

デイゴケンイチデイゴケンイチ

どっちも刑事ドラマでよく見るシーンですが、視聴者にわかりやすく伝えるための手法というわけなんですね。