数ある商品のなかでも高級とされるのが「エキストラバージンオリーブオイル」です。
新鮮なオリーブを100%使用し、加熱殺菌・脱臭などの化学処理(精製)をしていないのが特徴で、名乗れる基準はEUが設立した国際オリーブ協会によって細かく定められています。
そのため、普通のオリーブオイルよりも2~3割高い価格で売られているのが一般的ですが、日本の「エキストラバージンオイル」は、実は名乗り放題なんです。
日本には品質基準の法律がない
まず問題なのが、オリーブオイルを生産する海外の事情にあります。
エキストラバージンではないような質の悪いオイルが、エキストラバージンのラベルを貼って日本に入ってきているんです。
そして、名乗り放題となっているもう一つの理由は日本の事情にもあります。
基準を満たしていない商品がそのまま日本にやってきて、国内法で何らかの規制がかかるかというと、それを規制する法律が日本にはありません。
日本はオリーブオイルの生産量が少ないため、ヨーロッパの生産国のようにエキストラバージンの品質基準定める法律がないんです。そのため、生産国で基準を満たしていない商品が日本でエキストラバージンとして売られても、法律上は問題がないんです。
正しい知識と情報で商品選びをしましょう。
古代ギリシアにはオリーブ専用の船があった
古代ギリシアではオリーブオイルのことを「液体の金」と呼んでいました。
貴重なオリーブオイルを盗まれてはいけないということで護衛船が出たといわれています。
また、古代ギリシアのスポーツ選手は、保湿であったり光って見せるようにするため、身体にオリーブオイルを塗っていました。