ここ数年で激増しているのが熱中症です。

熱中症は、体温の異常な上昇により脳障害や多臓器不全を起こし、放置すると最悪「死」に至る可能性もあるという危険な症状です。

命に係わる熱中症には”なりやすい体質となりにくい体質”の人がいるのですが、熱中症になりやすい体質は2歳半までに決まっているんです。

熱中症

2歳半で能動汗腺の数がほぼ確定する

人は「能動汗腺」という穴から汗をかいて、体内の熱を放出し体温調節をしています。しかし、2歳半までにエアコンで涼しい生活をしていると、汗腺が少なくなって汗のかけない体質になる恐れがあります。

  • 汗を出す能動汗腺の大部分が2歳半までに形成される

つまり、2歳半までに汗腺が少ないと、成長してからも熱中症になりやすい恐れがあります。

日本人の能動汗腺

日本人の能動汗腺は平均で230万個ですが、2歳半まであまり汗をかかない生活を続けると150万個ほどしか作られません。

エアコン27℃+外気の風で対策

小さい子どもにとってはしっとり汗をかける環境が理想的です。

熱中症予防のトレーニングとして、冷房の温度は26℃~27℃に設定して窓を開けて外気を混ぜるのが効果的です。

汗腺が少ないまま大人になると、汗腺の機能低下で症状は深刻になります。しかし、適度な入浴や運動など日常的な発汗が体質改善になります。